【2020年度】東工大 情報理工学院 情報工学系 院試
初めに
さてリクエストがあったので 今回は僕が院試の勉強で使用した教科書や勉強法?(そんなに特別な方法でもないですが...)を書いてこうと思います。因みに、前の記事読んでない人のためにささっと自己紹介
・地方国立理系
・院試結果 情報工学系 B 日程 上位 10%以内(面接の順番から推測)
※噂によると試験の結果が良かったやつから面接で名前を呼ばれるらしいです
大問1:数学
ぶっちゃけ簡単だと思います。自分数学嫌いなんですが(理系失格)、まあそんな自分でも難なく解けました。一通り勉強した後の感想、この大問のコツは「浅く広く」。難しい問題まで手を出すメリットはそこまでないと思います。自分は標準レベルの問題を
かたっぱから解きまくって、間違えた問題は3日後にまた解くという感じでやってました。
線形代数
比較的出題されやすいと思います。てかほぼ確実?マセマと自分の使ってた教科書で十分かな~。
微分積分
あんまり記憶ないですが、こちらもマセマと持ってた教科書で十分でした。
確率統計
あんま出題されない...と舐めてると今年みたいに痛い目にあいますね(笑)
自分も統計のほうは出されんやろ!!って全然勉強してなかったのですが、
ふつーに出ました。ということで、この項目に関してはあんまり僕を信用しないほうがいいかもしれません。
一応使った参考書
↓は結構有名な本で、迷っているならこれを購入されればいいと思います。統計検定などの勉強にも使えるので。
大問2:オートマトン/数理論理学
オートマトン
勉強しやすいです。ただ、それは他の受験者にとってもそうであるはずなので
差をつけたいのであれば、比較的理解が難しい以下の項目は必ず押さえましょう。
いったん、東工大のスライドと適当な教科書で
ざっと勉強して、問題を解く感じでいいと思います。で、煮詰まってくると上記の三つで悩むと思います。これはもう図書館でいろんな本借りたり、友達と議論したりして頑張ってください。
使用教科書
*コンピュータ・サイエンスのための言語理論入門 (共立出版)
↑アマゾンにないみたいなのでリンク張れませんでした(泣)東工大の使用教科書みたいな噂を入手したので補助的に使っていました。
*東工大の授業スライド
こっちがメインです。シラバスかなんかに公開されてた気がします。
*阪大 九大 過去問
結構いい演習になります。
*この資料はめちゃくちゃわかりやすかったです。感謝。
https://www.kushiro-ct.ac.jp/am/welcome/mydownload?filename=tomato2.pdf
数理論理学
今年度の戦犯。これで泣き見たやつ結構いるのでは?例年 うどん屋のおにぎりについてくるたくあんぐらいの微妙な位置づけでしたが、今年度の場合、たくあんしかでできませんでした。(意味不)
今年度みたいなことがあるので、ノー勉はやばいです。まあ、差がつくところだと思います。少なくとも自然演繹くらいは押さえましょう。
ユニバース?濃度?そんなん知らん!
東工大の使用教科書って噂を耳にして買いました。あーもうみたくねー。
大問3:アルゴリズム
勉強はしやすいほうです。とにかく問題に慣れましょう。基本c言語での出題ですが、
過去にschemeが扱われた年があります。考えたくはないですが、schemeをノー勉で凸ったら、出題された際、大問丸ごと一個落とす可能性が高いです(恐怖)しかし、習得、さらに問題を解けるようになるまではかなりの時間が必要になると思います。そこらへんは天秤にかけて勉強するかしないか決めてください。
有名どころですね。
*阪大 工 過去問
似たような問題が出ました。
大問4:論理回路/コンピュータアーキテクチャ
論理回路
勉強しやすいけど、難しい年にあたったら絶望。今年度はなかなか難しかった気がするのは僕だけ?
以下適当に何個かおさえるべきとこ上げときます
超初心者向け めちゃくちゃ丁寧に説明されています。ただ、これだけじゃ足りないかな。
多分 東工大の使用教科書です。これは確実に入手したほうがいいと思います。
この本にしか書かれてないことがちらほらあるので・・・
*関西学院大の先生が公開してくれている穴埋めシート。めちゃくちゃ分かりやすい。
基礎固めに最適。
https://ist.ksc.kwansei.ac.jp/~ishiura/lc/index.html
*九大 阪大 過去問
今更だけど、ほかにもいい問題を出してくれるとこはあると思うので、気になる人はいったん調べてみてください
コンピュータアーキテクチャ
最後。比較的簡単だと思います。論理回路が難しいから余計に感じる。体感、論理回路のほうが出題されることが多い。
- パイプライン制御
- キャッシュと仮想記憶
- 主記憶
らへんは確実に理解しときましょう。優先度は落ちますが命令セットや割り込みとかも抑えといたがいいかも。
*授業スライド
たしか公開されてたはず。英語で書かれてますが、まずはこれを見て勉強を進めてください。
大御所。2冊そろえると結構な額になる。
こちらも高いですが良書です。演習問題の答えも半分公開されてます。
英語でですが(笑) あと論理回路の基礎もちゃっかり載ってます。
*阪大 九大 過去問
特に 九大の問題はキャッシュを理解するのにうってつけだと思います。
最後に
以上です。今後ここを院試を受ける方の参考になればうれしいです。今更ですが、上であげた項目はほんの一部ですから、必ずシラバス、過去問、授業スライドには目を通してください。では、今回はこのへんで終わります。質問があればコメント欄によろしく。
阪大と九代の回答 アマギフでお譲りします笑
(ちゃっかり)
【最新】東工大 情報理工学院 情報工学系の対策1
久々の更新です。今日は遂に東工大 情報等工学院 情報工学系の院試問題について書いてきます。なお、あくまで僕個人の意見ですのでまぁ参考程度にしてください。
出題科目について
来年度以降どうなるか分かりませんが、例年
❷オートマトン、数理論理学
⑤数学(選択しなかったので忘れました)
1〜3は必須科目、4.5は一題選択って感じです。
❶数学
3年ほど前から問題の傾向が変わりました。問題の難易度的には優しくなり、その分カバーしなければならない範囲が増えたって感じですかね。確率統計の統計の部分とかもちゃんと押さえておく必要があります。難しい問題は解けなくていいので広く浅くって感じでやった方がいいと思います。僕はマセマ を使って勉強しましたが、難易度的にはあれでちょうどいいぐらい。まぁ少し足りてない部分もありますが…
❷オートマトン、数理論理学
オートマトンについては、比較的勉強しやすい科目ですね。僕はオートマトンにわりと時間を割いたのですが、出題されませんでした(笑)
数理論理学を捨てた受験生は泣きたかったでしょうね…今年みたいなこともあるので、科目丸ごと勉強しないってのはリスクが高いかもしれません。数理論理学はほんとわけわかんない。多分1番皆に後回しにされる科目というかわいそうな奴。僕も自然演繹抑えたぐらいでお腹いっぱいになり、以降ほぼ手つけませんでした(笑)個人的には
オートマトン:数理論理学 = 5:1ぐらいの配分でいいと思います。
正直この大問が1番怖かったですね。プログラミング言語schemeを全く知らなかったので。
勉強しようとしたものの、ふつーに挫折しました。やっぱプログラミング言語習得って敷居高いよね〜(´-`)今年は出題されずに事なきを得ましたが、今後出題されないって保証はありません。心配な方は早めに勉強しとくことをおすすめします。また、肝心のアルゴリズムの方は問題になれることが重要です。過去問だけでは足りないと思ったので、僕は他の大学院の入試問題を解いたりしてました。(まぁこの大問に限らずなのですが)幸運なことに今年は一部といたことがあるような問題が出て、「あ、ここ進研ゼミで(略」のようなシーンもありました。
選択科目ですね。まず④と⑤どちらを取るべきか問題ですが、難易度的には…分かりません。
ぶっちゃけ僕⑤の方は微塵も勉強してません。春休みから勉強始めましたが、どちらも勉強する余裕はありませんでした。加えて理系にあるまじきことですが、僕数学嫌いだったので(笑)
なので、ここでは④についてのみ触れます。
年によってはめちゃくちゃ難しい問題が出ます。勉強自体はしやすいのですが、入試解答をほぼ作れなかった年もありました。今年はまぁまぁぐらいの難易度だったかな。
コンピュータアーキテクチャ
わりと時間かけたのに出ませんでした(怒)
論理回路とは違ってめちゃくちゃ難しいって問題はあまりでない印象。勉強はやりやすいです。
この大問に関しては論理回路を大目に勉強してた方がいいかもしれません。傾向から行くと気持ち論理回路の方が重い気がします。
とまぁ、今回は感想ぐらいにとどめておいて
次の記事で使用した教科書と具体的な勉強法でも書いてきます。